VPN GateをiPhoneで使う方法|OpenVPN Connectの設定手順を画像付きで解説

VPN GateをiPhoneで使う方法|OpenVPN Connectの設定手順を画像付きで解説

VPN Gateは、筑波大学で学術研究を目的に実施されている公開VPN中継サービスです。iPhoneからも利用できますが、接続先によってはL2TP/IPsecに対応していないため、OpenVPN Connectと「.ovpn」設定ファイルを使う方法が特に海外サーバー接続メインであれば役立ちます。

実際にiPhone 16 ProでVPN Gateへ接続し、サーバー選択からOpenVPN Connectへの読み込み、接続確認まで行いました。この記事では、そのときの手順を画面どおりに解説します。

VPN Gate公式では、iPhone / iPadではL2TP/IPsecを推奨しつつ、OpenVPNを利用する手順も案内しています。今回確認した海外サーバーではL2TP/IPsec対応が少なかったため、OpenVPNで接続しました。
▶VPN Gateへの接続方法(iPhone / iPad)

「VPN Gate Viewer」は今回使用していません。
App StoreにはVPN Gateのサーバー選択を補助する第三者アプリ「VPN Gate Viewer」もありますが、VPN Gate公式アプリではなく、開発者からアプリの開発終了が案内されています。この記事では、VPN Gate公式サイトから.ovpnファイルを取得し、OpenVPN Connectへ読み込む方法を使用します。
▶VPN Gate Viewer(App Store)

目次

iPhoneでVPN Gateを使う前に準備するもの

  • iPhone
  • OpenVPN Connectアプリ
  • SafariなどのWebブラウザ
  • 接続したい国・地域のVPN Gateサーバー

VPN Gate自体はユーザー登録やクレジットカード登録なしで利用できます。公開VPN中継サーバーは世界中のボランティアによって提供されており、サーバー数や接続状態は常に変動します。

▶VPN Gateの概要(公式)

iPhoneでVPN Gateへ接続する設定手順

ここからは、実際にiPhone 16 Proで行った手順に沿って進めます。今回は海外サーバーへの接続を例にしていますが、基本的な流れは接続先の国が変わっても同じです。

STEP
OpenVPN ConnectをiPhoneへインストールする
「OpenVPN Connect」を検索してインストール

App Storeで「OpenVPN Connect」を検索してインストールします。VPN Gate公式でも、iPhone / iPadでOpenVPNを使用する際のクライアントとしてOpenVPN Connectを案内しています。

▶OpenVPNを使ったVPN Gateへの接続方法(公式)

STEP
VPN Gateの公開サーバー一覧を開く

SafariでVPN Gate公式サイトを開き、「公開VPN中継サーバー一覧」から接続したい国・地域のサーバーを探します。

OpenVPN欄に「OpenVPN 設定ファイル」と表示されているサーバーを選びます。

一覧には回線速度やPing、対応しているVPNプロトコルなどが表示されています。OpenVPN欄に「OpenVPN 設定ファイル」と表示されているサーバーを選びます。

サーバーは日々増減するため、同じ国でも接続できるサーバーと接続できないサーバーが混在する場合があります。

STEP
「OpenVPN設定ファイル」を開く
OpenVPN欄に「OpenVPN 設定ファイル」と表示されているサーバーを選びます。

使いたいサーバーの行にある青文字の「OpenVPN 設定ファイル」をタップします。

次の画面では、DDNSホスト名を埋め込んだ設定とIPアドレスを埋め込んだ設定が表示されます。VPN Gate公式では、通常はDDNSホスト名が埋め込まれた設定ファイルの利用を案内しています。

STEP
UDPまたはTCPの「.ovpn」を保存する
VPN GateのOpenVPN設定ファイルでDDNSホスト名入りのUDP版を選ぶ画面

サーバーによってはUDP版とTCP版の両方が用意されています。今回の検証ではまずDDNSホスト名入りのUDP版を使用しました。

スクロールできます
VPN GateのOpenVPN設定ファイルをiPhoneにダウンロードする画面
タップしてダウンロード保存
VPN Gateの.ovpn設定ファイルをiPhoneのファイルへ保存する画面
保存先はファイルを選択して保存

リンクをタップすると共有メニューが表示されるので、iPhoneの「ファイルに保存」を選びます。保存先は「このiPhone内」またはiCloud Driveで構いません。

STEP
.ovpnファイルをOpenVPN Connectへ読み込む
iPhoneのファイルアプリで保存したVPN Gateの.ovpnファイルを開く画面
保存後にアプリで開く
iPhoneの共有メニューからOpenVPN Connectを選択する画面
共有項目からアプリ「OpenVPN」を選ぶ

「ファイル」アプリを開き、保存した.ovpnファイルを長押し → 共有の順に進み、共有先からOpenVPN Connectを選びます。

OpenVPN ConnectでVPN GateのプロファイルをADDする画面
OpenVPN Connectが開き、「Imported Profile」が表示されたら「ADD」でインストール

OpenVPN Connectが開き、「Imported Profile」などの画面が表示されたら、プロファイルを追加します。初回はiPhoneからVPN構成の追加を求められる場合があるので、画面に従って許可します。

STEP
「CONNECT」を押してVPNへ接続する
OpenVPN ConnectでVPN GateのプロファイルをCONNECTする画面

読み込んだプロファイルを選び、「CONNECT」を押します。

STEP
iPhoneのVPN追加を「許可」する
OpenVPNがVPN構成の追加を求めていますと表示されたら「許可」を押す
OpenVPNがVPN構成の追加を求めていますと表示されたら「許可」を押す

iPhone本体のVPN構成の追加表示がでたら「許可」を選択します。

その次にiPhoneのパスコードを求められるので、パスコードを入力します。

その次にパスコードを求められるので、パスコードを入力します。

OpenVPN ConnectでVPN Gateの韓国サーバーへ接続したCONNECTED画面

接続に成功するとOpenVPN Connect上に「CONNECTED」と表示され、iPhoneの画面上部にもVPN接続中であることが表示されます。

STEP
IPアドレスと接続国を確認する
VPN Gate接続後のIPアドレスが韓国ソウルと判定された画面

VPNへ接続できたら、IPアドレス確認サイトなどを使って、接続先の国・地域にIPアドレスが切り替わっているか確認します。

今回の検証では、韓国サーバーへの接続後にIP判定がSouth Korea / Seoulへ切り替わっていることを確認できました。

L2TP/IPsecではなくOpenVPNを使った理由

VPN Gate公式ではiPhone / iPadではL2TP/IPsecを推奨しています。ただし、実際に公開サーバー一覧を確認したところ、今回使いたかった海外サーバーではL2TP/IPsec対応が少なく、OpenVPN対応サーバーの方が選びやすい状態でした。

そのため今回はOpenVPN Connectを使いました。接続先によって対応状況は変わるため、L2TP/IPsec対応サーバーが見つかる場合は公式の推奨手順を利用しても構いません。

VPN Gateにつながらない場合の対処法

Connection Timeoutが出たら別サーバーを試す

今回3台の海外サーバーを登録して試したところ、2台は接続できましたが、1台はOpenVPN Connectで「Connection Timeout」となり接続できませんでした。

同じ設定方法で別サーバーには接続できたため、タイムアウトが出た場合は設定を何度もやり直す前に、同じ国の別サーバーへ変更するのが分かりやすい対処法です。

UDPで接続できない場合はTCPも試す

同じサーバーでUDP版とTCP版の設定ファイルが用意されている場合は、もう一方を試す方法もあります。ネットワーク環境によって接続可否が変わる場合があります。

古いプロファイルは分かりやすく名前を変える

複数サーバーを試すとOpenVPN Connect内にプロファイルが増えていきます。今回の検証では、接続できたサーバー・接続できなかったサーバーが分かるように名前を変更して管理しました。

VPN Gateを使う前に知っておきたいログの扱い

VPN Gateは無料で利用できますが、いわゆる「ノーログVPN」ではありません。公式では、VPN接続ログを最低3か月間保管すると案内しています。

また、各ボランティアのVPN中継サーバーでは、TCP/IPヘッダーなどのパケットログを少なくとも2週間保存すると明記されています。無料か有料かだけで安全性を判断せず、ログ方針まで確認して使うことが重要です。

▶VPN Gateの不正利用防止・ログの取り扱い(公式)

まとめ|iPhoneではOpenVPN Connect経由でもVPN Gateを使える

iPhoneでは、VPN Gate公式サイトから接続先を選び、.ovpnファイルをOpenVPN Connectへ読み込むことでVPNへ接続できます。

  • OpenVPN対応サーバーを選ぶ
  • .ovpnファイルをiPhoneへ保存する
  • OpenVPN Connectへ共有してプロファイルを追加する
  • CONNECT後にIPアドレスと接続国を確認する
  • つながらなければ別サーバーを試す

VPN Gateを実際に使った速度・接続状況の検証結果は、無料VPN Gateの実機検証記事で詳しく紹介しています。

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